棟板金の浮きが見られた現場調査

こんにちは！街の屋根やさん山梨店です。

いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

今回は、富士河口湖町でグラグラ浮いて下地木材まで腐食した棟板金を、貫板ごと交換工事しましたので、ご報告いたします。
下地木材(貫板)はおがくず状に腐食していました。棟板金は屋根の防水の要とも言える部分で、定期的な点検が必要です。

お写真で、屋根全体の強度・防水の要である棟板金が浮いている様子がお分かりになるかと思います。
正常な状態では、下の写真のように、屋根にピッタリ沿い雨漏りを防いでいます、、。

固定している釘も飛び出てしまっています

棟板金を固定している釘も、飛び出ていました。
当然、固定力が弱まり浮きが生じ、雨水が侵入してしまいます。

雨漏りは勿論、棟板金の下に設置されている、下地木材の腐食の原因となります。

棟板金(むねばんきん)の下地木材の腐食

グラグラと浮いてしまっていた棟板金を外すと、貫き板(ぬきいた)がおがくず状に腐っていました。

下地木材である貫板の腐食で、棟板金の屋根への固定力が不足したことが浮きの原因でした。
貫板の腐りは雨水が侵入した形跡であり、あと一歩で室内雨漏りに繋がところでした。

貫板の役割は、簡単に

- 棟板金を固定するための下地となる
- 棟板金を釘で固定するための基盤となる
- 棟板金の腐食や劣化を防ぐ役割を果たす
- 棟板金の安定した固定を支えること

が挙げられます。

貫板(ぬきいた)の役割とは

棟板金は直接屋根に打ち込まず、貫板を利用して間接的に設置します

～メリット～

- 棟板金を貫板で抑えることで、雨水の浸入を防ぐことができます。
- 貫板を使用することで、棟板金の固定をより安定させることができます。
- 貫板があることで、棟板金と屋根材の間に隙間ができず、水分の浸入を防ぐことができます。

貫板の劣化は、棟板金の飛散にも繋がります

【貫板の劣化が棟板金の浮きや飛散事故につながる理由】

貫板は屋根の構造上、棟板金を支える重要な部分です。貫板が劣化すると、以下のような問題が引き起こされます。

1. 貫板の腐食や膨張：貫板は木材でできており、水分による腐食や膨張が起こりやすいです。これにより貫板が変形し、棟板金をしっかりと固定する力が弱まります。

2. 貫板の割れや亀裂：経年劣化により貫板に亀裂が入ったり割れたりすることがあります。これにより棟板金が適切に固定されず、風などの外力によって浮いたり飛散したりする可能性が高まります。

3. 貫板の黒ずみ：貫板が黒ずんでいる場合、それは水分や腐食の影響を受けている証拠です。黒ずんだ貫板は強度が低下し、棟板金をしっかりと支えることができなくなるため、飛散事故のリスクが高まります。

以上のように、貫板の劣化は棟板金の浮きや飛散事故(お写真2枚目)に直接的につながる要因となります。定期的な点検やメンテナンスを行うことで、貫板の健全性を確保し、安全な屋根状態を維持することが重要です。

木材の腐食がご心配な方は、タフモックがお勧めです

お写真のように、樹脂製の貫板も取り扱っております。

お写真は、中でも高品質な樹脂製貫板【タフモック】でございます。

腐食の心配もなく、ビス浮きもほとんど起こらないのでご紹介させていただきました( ..)φメモメモ

釘からビスへの打ち替え・ビス頭コーキング作業単体でも承ります

屋根内部の木材の腐食が起こる前に、棟板金で防水するのが一番です！

弊社では、普段なかなか見ることが出来ない屋根の上を、お客様に代わって無料で点検しております('◇')ゞ

かといってご自身の家の屋根に登られたくない、、、そういったお考えがあって当然だと思います。
弊社では、ドローンも複数所有しておりますので、ドローン点検で建物に触れずに点検可能です♪

出張費ナシ、ドローン点検も全てサービスで行っていますので、お気軽にご相談下さいね(#^^#)

おがくずを丁寧に清掃します

先ずは、劣化しておがくずが発生してしまった、木材を丁寧に清掃していきます。

当然、おかくずや汚れは、新しい貫板の設置強度を落としてしまいます。

貫板設置箇所にコーキングを施します

貫板は、釘やビスで屋根に固定しますが、更に内側をコーキングで接着します。

【貫板をコーキングでも接着するメリット】

- 貫板をコーキングで接着することで、釘の浮きや抜けを防止できます。貫板が腐食してしまった場合、釘を固定する力が弱まるため、コーキングでしっかりと固定することで安定性を確保できます。
- コーキングは耐久性が高く、貫板の劣化による問題を未然に防ぐことができます。定期的な点検や補修と合わせてコーキングを行うことで、棟板金の寿命を延ばすことができます。
- コーキングは水密性が高いため、雨漏りのリスクを低減することができます。特に縁切りが不十分な場合や棟板金の劣化が進んでいる場合には、コーキングによる補修が有効です。

新しい貫板を設置します

その上で、新しい貫板を設置していきます。

【貫板の役割】
- 屋根材を下から葺き上げる際に使用され、屋根材を抑えて固定する役割があります。
- 貫板の上に板金を被せることで、棟板金を固定する基盤となります。

中心は手裏剣のように設置します

屋根の中心部分は貫板を、このように長さを変え設置していきます。
貫板は、棟板金を固定する下地となることから、棟下地とも呼ばれます。

【棟下地を使う事のメリット】
- 棟下地を使用することで、屋根材や板金をしっかりと固定することができます。
- 棟下地がしっかりと設置されていると、雨漏りのリスクを低減することができます。

貫板に棟板金をビス打ちコーキングします

棟板金を、貫板に固定しました。
貫板があるおかげで、しっかりと強固に固定することが出来るんです(#^^#)

～棟板金の役割とメンテナンスの重要性～

- 雨水の侵入を防ぐ役割を果たします。
- 貫板によって固定されており、屋根の安定性を保ちます。
- 風や経年劣化によって影響を受けやすいため、定期的な点検とメンテナンスが必要です。
- 棟板金の劣化や浮き、抜けが原因で雨漏りや屋根の損傷が発生する可能性があります。

結露防止機能がある換気棟(かんきむね)を再設置します

お写真の緑の突起している装置を、換気棟と呼びます。

【換気棟の役割について】

換気棟は屋根の棟に取り付けられている換気システムであり、お住まいにとって非常に重要な役割を果たしています。換気棟は空気の流れを活かして効率的に排気することで、結露による劣化を防ぐことができます。

特に近年の高気密・高断熱住宅では欠かせない換気設備となっています。結露対策や劣化防止のために、換気棟の役割をしっかりと理解し、適切なメンテナンスを行うことが重要です。

換気棟は屋根内部の水蒸気を放出する作りとなっております

換気棟の中身は、このようになっています。

雨水は決して入らない作りになっており、穴が開いており屋根内部の空気(水蒸気)を建物外に排出します。

弊社では、一基25,000円～取り付け工事いたしております(*ﾉωﾉ)

【換気棟による建物の寿命延長】

換気棟は屋根内部の空気の循環を促し、結露や湿気を排出することで屋根内部の木材の腐食を防ぎます。特に冬場に起こりやすい温度差による結露は木材の腐食を促進させる要因となりますが、換気棟によって空気の流れを改善することでこの問題を解決することができます。

木造住宅の場合、躯体が腐食すると耐久性が低下し、地震や強風などの外部要因による被害を受けやすくなります。躯体が傷んでしまうと修復工事が必要となり、高額な費用がかかる可能性もあります。

換気棟を設置することで湿気や熱気を効果的に排出し、建物内部の環境を改善することができるため、建物の寿命を延ばすことができます。

他社で取り付けた換気棟の、アフターメンテナンスもお任せ下さい♪

弊社は富士河口湖町の屋根・外壁修理塗装工事を得意としております！