現場調査の様子

屋根はアスファルトシングルという屋根材でした。

アスファルトシングル屋根の特徴として専用の接着剤で、屋根材を固定していることが挙げられます。そのため、写真のように屋根材の飛散が起きている場合は、全体の接着力が弱まっている可能性があります。

飛散箇所が少なければ、部分的な補修や再接着を行うことができますが、あまりに数が多く、屋根材も随分と劣化している状況でした。

弊社はR型(かまぼこ)屋根に関しても、高い板金加工技術で屋根カバー工事を得意としております。もう諦めていた、屋根カバー工事が可能だとご説明すると、すぐに見積もりが欲しい！と仰っていただけました。

調査員は、職人上がりの者が多く、工事の工程や内容を詳しくご説明することができます。その為、お見積り・ご提案書を作成し、お届けするまでのスピードにも自信があります。

他社で断られた工事こそ、綺麗に仕上げる自信もあります。どんなに特殊な屋根・外壁でも是非ご相談下さい。

大屋根部分のみ、屋根カバー工事をご提案

屋根カバー工法は既存の屋根を残して、上から新しい屋根材を新設する工事です。

メリットはいくつかあります。

①工事費用を抑えることができる点が挙げられます。

②工事期間も短く、塗装や葺き替えよりも短い工期で施工でき、人件費も少なくなります。

③廃材が出ないため、解体工事費や廃材処理費を節約することができます。

足場設置後、屋根面を清掃しルーフィングを敷設していきます

既存のアスファルトシングル材に付着していたコケ・藻などの汚れを綺麗に清掃してから、改良アスファルトルーフィングを敷設していきます。既存屋根への、ルーフィングの密着率が高まります。

改良アスファルトルーフィングは耐候性に優れており、長期間にわたって屋根を保護することができます。そのため、屋根のメンテナンスや修理の頻度を減らすことができ、長期的なコスト削減に繋がります。

改良アスファルトルーフィングは、通常のアスファルトルーフィングよりも耐用年数が長く、性能も向上しており、耐久性や耐候性に優れています。

これから敷設するガルバリウム鋼板屋根の二次的防水層になりますので、高グレードなルーフィングを採用し、対応年数を合わせる必用があります。

屋根端部の軒先板金から仕上げます

R屋根とは、学校の体育館やカーポートなどでよく見られる屋根の形状です。曲線でカーブが多いため、高度な板金加工技術が必用となります。

写真のカーブでお分かりになると思いますが、かまぼこの端のような形状をしていて、硬い板金を加工して屋根カバー工事するには、熟練したテクニックが求められます。

屋根カバー工法を今回の邸宅のような、複雑な形状の屋根に施工する際、横葺きが望ましいです。

段々と上に積み重ね、屋根材をしっかりと固定し、水の浸入を防ぐためです。複雑な形状の屋根に横葺きをすることで、屋根全体を均等に覆い、耐久性を高めることができます。

また、横葺きは水の流れを効率よく誘導し、屋根の排水性能を向上させる効果もあります。

テクニック①

屋根の状態を正確に把握することも重要です。R型屋根の形状や特性に合わせて、適切にＧＭルーフを設置していきます。

矢印は板金の長さを正確にカットするために、マークした様子です。間の部分には縦方向に板金が設置されます。

屋根の傾斜や雨水の流れを考慮して施工することで、雨漏れや劣化を防ぐことができます。

テクニック②

屋根端部の弧の字の部分を、屋根の形状に綺麗に沿わせ加工しました。どこにも隙間がなく、雨水が綺麗に排水されるように雨仕舞いしております。

GMルーフを、軒先から棟(頂き)に向かって葺くことで、雨水の侵入を防ぐ重要な役割を果たします。この工法では、GMルーフがルーフィングと同じように、下の部分で少しずつ重なるように施工します。

軒先から棟に向かって正確に施工することで、防水性を確保し、屋根の耐久性を高めることができます。２枚目の図の黒のラインのように、ＧＭルーフを施工することで雨水が決して屋根内部に侵入しないように施工しております。

棟板金の設置するため、貫板を取り付けます

棟板金(むねばんきん)は、棟下地である貫板(ぬきいた)を先に設置してから取り付けます。理由は、棟板金を屋根に直接穴を空け設置することなく、間接的に固定し、雨水が入りにくく強固に取り付けるためです。

貫板は棟木(むなぎ)に固定され、その上に棟板金が側面固定されます。これによって棟板金が風や他の外部要因によって剥がれたり飛ばされたりするリスクを軽減し、屋根全体の耐久性を向上させる役割を果たします。

貫板にコーキング防水加工を施します

貫板を設置したら、変性シリコンコーキングを両サイド、間に充填して更なる防水力の強化を図ります。こういった細かい部分のコーキング防水処理で、貫板及び屋根の耐久年数を伸ばすことが可能です。

結局は隠れてしまいますが、全ての貫板に同様の作業を施しております。コーキング材が黒いので、溝が綺麗に埋まっているのがお分かりになると思います。

これにより、貫板(木材)が長期間にわたって劣化や浸水から守られることになります。今回使用したガルバリウム鋼板である、GMルーフの穴あきメーカー保証は最低でも20年ございます。

ガルバリウム鋼板屋根の実際の耐久年数は、25年～35年とされています。塗装工事の必用な頻度は、一般的には10年から15年ごとが目安とされています。

そう考えると、貫板には塗装工事のスパン以上の耐久性はもちろんのこと、ＧＭルーフの25年・ルーフィングの20年、同等の耐久性は必然的に求められます。

棟板金の端もコーキング材を塗り防水します

更に、棟板金にもコーキングを施して防水性・耐久性を高めます。

弊社では、棟板金の設置の際には、変性シリコンの使用しております。これは耐久性や防水性を向上させるためです。

特に風や雨などの外部要因にさらされている棟板金に対しては、変性シリコンを使用することで長期間の安定した固定や保護が重要です。

変性シリコンは、紫外線や太陽光の熱による耐久性が高いです。変性シリコンはシリコン樹脂に特定の成分を加えて改良された塗料であり、紫外線や太陽光の影響を受けにくい化学結合を持っています。これにより、変性シリコンは劣化しにくく、屋根の上でも耐久性が高い特性がございます。

棟板金設置でカバー工事完成です

ビスを使用して棟板金を、貫板に取り付けていきます。

棟板金一枚に対して4～5箇所以上、均等な間隔でビスを取り付けることが重要です。これにより、棟板金がしっかりと固定され、見た目の仕上がりも美しくなります。弊社では、ビスは劣化しにくいステンレス製のものを使用しています。

なんとも美しい屋根が出来上がりました。雨が降ってきたイメージをして頂くと分かり易いのですが、地上や雨樋(軒樋)に向って、綺麗に雨水が屋根の上を転がるように施工しております。

屋根は最後に、足跡1つ残らない様に、濡らしたタオルで拭きあげます。

外壁クラック補修

弊社では、追加の工事を足場を崩す前でしたら、いつでもお得に承ります。どうせ設置した足場ですから余すことなく利用して、解体したいですよね。

足場代は一般的な広さの邸宅で、17万円程度掛かります。大変高額ですので、出来れば有効活用したいですよね。今回の外壁クラック補修も、建物全部を補修して3万円で施工しました。足場があったからこその、サービス価格です。

貫板・棟板金にも使用した、変性シリコンを使用しました。変性シリコン系コーキングは通常のシリコンよりも耐久性が高く、塗装に与える影響を少なくすることができます。外壁クラック補修に変性シリコンを使用することで、紫外線や気候条件による劣化が抑制され、補修跡が目立ちにくくなります。

また、柔軟性があり、クラックにしっかりと密着することができます。次回の外壁塗装のことも考えて、外壁クラック補修には変性シリコンしか弊社では使いません。

外壁クラックの補修にはいくつかのメリットがあります。まず、クラックが放置されると、雨水や湿気が侵入して建物の内部に漏水し、ダメージを与える可能性があります。補修を行うことで、建物の耐久性を保ち、将来的な修理費用を安く抑えることができます。

また、外壁の見た目も美しく保つことができるため、建物全体の価値を維持することができます。クラック補修は、建物の安全性と美観を保つために重要なメンテナンス作業です。

工事完了です

お施主様も梅雨・台風シーズン前に工事が完了したことで、非常に安心して頂けました。また、有難いことにこんな炎天下の中、しかも屋根の上での工事を「お疲れ様」とまで、労いの言葉をかけていただきました。

凄く有難いお言葉で、疲れが一気に吹っ飛んだ感覚を持ちました。こちらこそ、弊社に工事のご依頼を下さり、誠にありがとうございました。

弊社では、他社に工事を断られてしまったお客様、雨漏れですぐ対応して欲しいお客様、他社の見積もり金額に疑問があるお客様などなど、どんなご相談もお待ちしております！

はっきり申し上げて売り上げ、工事件数なんてどうでもいいです！山梨県密着、親切ナンバー1、お客様満足度ナンバー１な工事を継続して参ります！

今回の邸宅でも、本当は屋根工事に合わせて、外壁塗装するのが理想かもしれません。しかし、急な屋根の不調に、屋根工事が必用になり、外壁塗装まで金銭的な余裕がある方も少ないですよね。弊社では、「本当に必用なベストな工事を、お客様の立場になってご提案」しております。

時には、優先順位をきちんと立て、工事を持ち越すご提案もいたします。弊社はお客様の立場になって考えて、お客様ファーストな工事をご提案いたします。今までどのお客様にも、無駄な工事は一切ご提案したことがない事が、弊社の自信と誇りです。

弊社は笛吹市の屋根・外壁修理塗装工事を得意としております！