また、創建時以前の梁が10か所程発見されており。主要構造部材である梁が、想定のつかない加工がされている事で、創建時以前に使われていた部材を、銀閣寺で再利用したのではないかと、考えられています。
ワビサビ文化を代表する銀閣寺が古材を利用する事は、今となっては違和感は無いのかも知れませんが。
終の棲家として建てた山荘。足利義政は工事開始の翌年(1483年)には移り住んでいるとされています。勿論、完成はしていませんから、工事中だと想像します。木材を切り出して建築に使用できる材料となるまで、長い時間が必要になる。だから古材を使って完成を急がせたのかも知れませんね。
ちなみに、銀閣寺が完成したのは、足利義政が亡くなった後の事でした。