これはこれで、味わいがあったとは思いますが。。昔と変わらぬ姿を残すには必要な事なのですね。
修復の作業工程は、調査、見取図作りに始まり、彩色や漆等を落とし、素地を整え、漆を下地から上塗りまで、塗っては研ぐ、塗っては研ぐを繰り返し約25工程。その上から金箔を貼り、赤や緑の顔料を重ねて仕上げています。
漆は耐久性・調湿・防虫効果もあるので、建造物を保存する目的で門全体に漆塗りがされているのですね。
《陽明門》は、いつまで見ても見飽きないと言う意味から、『日暮の門』とも呼ばれ、故事逸話や子供の遊び、聖人賢人など500以上の彫刻が施されている豪華絢爛な門です。
ただ当初の屋根はヒノキの皮を使用した『檜皮(ヒワダ)葺き』だったそうで、傷みやすい事や火事の事も考えて、現在のような『銅板葺き』の姿になったようです。
また、印象的な白い柱や梁は、江戸時代には、茶褐色で塗られていたとか、いないとか・・・・。
まだまだ、解明されていない謎が多い日光東照宮なのです。
鮮やかに甦った東照宮《陽明門》へ、一度出かけてみては、いかがでしょうか。