定番ファブリックアイテムのカーテン。その歴史に迫ります 2
窓の装飾や部屋のスタイルと同時に様々な用途に対応しているカーテン。
遮光性や遮音性、遮蔽性などカーテンに求められるものはデザインだけではありません。
そのカーテンは西洋から渡ってきました。
日本でいったいどのように進化してきたのでしょうか。
日本でのカーテンは江戸時代の初期に渡来されたようです。
それ以前の日本は几帳や御簾、襖や障子などがカーテンの代わりでした。
渡来当時は「窓掛け」と呼ばれ、とても高価な輸入品で、長崎の出島の外国公館で使われていました。
一般の人々に普及し始めたのは江戸時代末期から明治時代初期だったといいます。
明治時代になると「カーテン」という言葉が使われるようになります。
明治末期から大正にかけて国内でもカーテン製造がはじまり上流階級の間で徐々に始まっていきます。
洋風建築が建てられ、近代化されてくる建築物に伴ってカーテンも大量生産されるようになってきます。
昭和30年代になると団地ブームが起こり、一気に一般家庭でもカーテンを取り入れるようになりました。
40年代に入ると遮光性や防音性を備えた機能性カーテンが登場してきます。
カーテン、カーペットなどのファブリック製品は憧れの洋風アイテムとして確立しました。
日本のカーテンはこうして機能性、デザイン性に於いて日々発展し続けています。
近年の住宅事情では和室をつくることすら少なくなっています。
洋風建築が進んだことによりカーテンは欠かせないものとなりました。
織物産業の発展やプリント技術の向上もカーテンのデザイン性を高めてきた要因のひとつです。
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