定番ファブリックアイテムのカーテン。その歴史に迫ります 1
遮蔽性、遮光性、遮熱性、遮音性など住まいの中でもカーテンの機能面は欠かせません。
近年ではデザイン性の要素も高まっていて、様々なウインドウスタイルが生まれています。
カーテンは一体いつ頃から私たちの「住」の中で始まったのでしょうか。
カーテンの歴史を紐解いていきたいと思います。
カーテンの起源は古代エジプト時代にさかのぼるようです。
洞窟の出入り口に獣の皮を吊り下げて寒さをしのぐドアのように使われたようです。
いまの遮光目的とはだいぶ違いますが、この獣の皮がカーテンの原型だと考えられています。
布が作られるようになってからも、当初は獣の皮以外でも遮蔽性重視の使い方で、用途は依然として防寒の役目だったようです。
布地はベッドを覆う目隠しカーテンとしても広く利用され、天蓋付きベッドの起源ともいわれています。
15世紀以降になると中世のヨーロッパでガラス窓が登場し、室内装飾においても貴族の間では防寒の目的だけではなく、窓の装飾としてカーテンが使われるようになりました。
金糸や銀糸を使い、草花や風景などを豪華に織り込んだカーテンが登場し、スタイルも床に引きずる程長さのあるものに変化していきます。
18世紀のロココ様式では曲線をふんだんに取り入れ、カーテンの裾をスカラップラインにしたりするなど、ゆったりとしたものへと変化していきます。
19世紀になると古典的で重々しい雰囲気のカーテンが多くみられ、カーテンの上部のバランス(上飾り)が使われるようになりました。
またこの頃から様式の統一も薄れてきて、様々なスタイルが自由に取り入れられるようになったのです。
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