照明器具のエトセトラ 7 ランプの種類 HIDランプ編
ランプの種類はいくつかに分けることができます。中でも少し特殊な場所で使用するランプ、HIDランプのお話をしたいと思います。
HIDランプはHight Intensity Dischargeの頭文字で「高輝度放電ランプ」とも呼ばれています。
蛍光ランプより高い圧力で放電させるため、光束(ルーメン)が大きくなるので体育館や屋外グラウンドや野球場などの広い空間の照明に適しています。
また、長寿命ですので経済的な照明設計を可能にし、ランプの交換等の頻度も抑えることができます。
コンパクトなHIDランプも多数開発されていますので小型スポットライトや器具を目立たせたくない照明器具等につかわれます。
HIDランプの発光原理はほぼ蛍光ランプと同様ですが、点灯時には内部に充填されている水銀を完全に蒸発させなくてはならないので数分から数十分もかかってしまうこともあり、停電時などの非常灯には適していません。
HIDランプの種類には「高圧水銀ランプ」、「高圧ナトリウムランプ」、「メタルハライドランプ」などがあります。
高圧水銀ランプは青白い光を発するランプで、HIDランプの中で最も安価に製造できるようです。
屋外の広い施設やグラウンド、街灯などで使われ、演色性はあまりよくありません。
高圧ナトリウムランプはオレンジ色の光を発するランプです。演色性に優れています。
倉庫や工場などの施設、街灯に使われています。
メタルハライドランプは高圧水銀とハロゲン化合物の混合によるランプで演色性に優れています。ランプ効率も良いので主に屋内の大型商業施設などで使われています。
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