次世代省エネルギー基準から考える気候の異なる地域のC値Q値
近年国でも推奨している省エネルギー住宅には高断熱性能、高気密性脳欠かせないといわれています。平成11年に全面的に改正された「次世代省エネルギー基準」では日本全国の気候条件に応じⅠ~Ⅵの6つの気候地域分けをして、その地域ごとに断熱性能、機密性能などの基準となる目安値が示されています。
次世代省エネルギー基準を国が設けた目的としては、その地域の気候にあった断熱性や気密性のある住宅を建てることによりエネルギーロスの少ない住宅を増やし、エネルギー消費による熱負荷を大幅に低減していきたい(地域差もありますが、全体で20%程度の低減を目指しています。)という趣旨からきています。
以前の基準値よりも厳しくなりその基準を「判断基準」と「指針」として適合を努力義務として推奨しているのです。
山梨県はこの地域分けのうちⅣ地域に分類され、上から4地域目にあたります。
前回、前々回とお話した隙間相当面積(C値)は5、熱損失係数(Q値)は2.7という基準値が示されています。
繰り返しのお話になってしまいますが、C値(隙間相当面積)とは延べ床面積当りの隙間量の多少「気密性」を表し、Q値(熱損失係数)は延べ床面積当りの熱損失量の多少「断熱性」を表すものです。
両方の数値が小さければ小さいほど高気密、高断熱住宅ということになりますが、あえて地域分類をすることで異なる気候条件にも対応し余分なコストをかけることなく適度な日本の各地域にあった快適住宅の設定基準を推奨しているのです。
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