地盤調査って?種類や方法はどう違うの?一般住宅向けに考えます
そもそも地盤調査って何を調べるのでしょうか。建築関係者でもない限り漠然と土地の硬さを調べる程度の認識の方が多いかと思います。
もちろん、大きく言うと「そのとおり」。
ただ、それを数値にして安全の基準に照らし合わせどのような荷重がかかる建物なのでどういった基礎を造れば構造的に安全かという方向性を示すことができる調査なのです。
ここでは主に一般住宅で用いる地盤調査方法を3種類お話ししたいと思います。
それぞれ特徴を活かしながら調査し、指針を出すことでより良い安全な家屋建築ができるのです。
一般の戸建て住宅では最も多い試験調査方法です。直径2㎝ほどの先端がキリ状になっているロット(鉄棒)に荷重をかけ25㎝下がるまでに要した回転数と荷重から土の抵抗値(N値)を測定します。
簡単に調査することができ深度方向に対し連続的データ採取が可能です。深度も10mまで測定できます。
ただ、地下に岩やガラがあった場合貫入が難しくなることがあります。
最も基本的な地盤調査方法です。レイモンドサンプラーを取り付けたロッド上に63.5㎏の重りを76㎝自然落下させ地中に30㎝打ち込むまでの打撃回数(N値)を測定します。
また、土も採取できるので土層の確認もできます。
汎用性も高く蓄積データも多いのでより正確な調査が可能ですが広い作業スペースが必要なことや費用がかなりかかるので中規模以上のRC建物等の建築時に採用されることが多いです。
地表から地中に向け起振機で人工的に発生させた表面波(レイリー波)を伝播させて地盤の硬さや構成を把握します。固い地盤ほど振動が早く伝達する性質を使ってその振動波の反射時間により地盤が硬いか柔らかいかがわかります。
非破壊試験なのでスペースを取りませんが地形が複雑な場合は難しいです。
費用はSWS調査とボーリング調査の中間くらいになります。
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