地盤調査って必ず必要なの?何を調べるの?にお答えします。
建物建築や大規模な増築をするときに、まず土台となるのは「地盤」です。「地盤」の状況によって前回お話しした基礎の形状が決まってくるといっても過言ではありません。
よく「周囲には昔から家が建っていたからこの土地の地盤は大丈夫と思うのだけどどうしても地盤調査ってしないといけないの?」とお聞きになる方がいらっしゃいます。
ズバリ!「地盤調査」はしなくてはいけません。
以前はコストを抑えるために地盤調査をせずに建築していた住宅は多いかと思います。法的にも決まりごとはきつくなかったのです。
2000年の建築基準法改正により「地盤の長期許容応力度によって基礎の種類(形状)を選ぶ」ことになりました。
この長期許容応力度を算定するためには地盤調査を行わなければならず、それによってその土地に合った基礎形状が確認できるわけです。
実質的な義務付けがここから始まったわけです。
基礎形状がその地盤に合っていないと建物が不同沈下を起こし家屋がゆがんでドアが開かなくなってしまったり外壁に亀裂が起こったりしてしまいます。特に増築される場合などそのつなぎ目からの亀裂が起こてしまっては雨漏りなどの原因にもなり増築工事をしてももったいない事態になりかねません。せっかく建築するのですからリスクは最小限にしたいですよね。
不同沈下は建築してすぐ起きるよりも5年程度の経過を経てから現れるケースが多いといわれています。
また、軟弱地盤であっても適切な方法で地盤改良や杭打ち工法等で耐力強化をすれば安全な建築は問題なくできます。
きちんと整備された造成地であっても地盤強度は目視だけでは判別できません。
このような理由で「地盤調査」は必要なのです。
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