樋の必要性について考えようー第2回 樋の種類について
樋の素材・材質も様々でそれぞれ個性のある樋。代表的な素材のそれぞれメリット、デメリットをお話ししたいと思います。
塩化ビニール材は軽くて組み立てが簡単という施工性の面でのメリットがあるため広く普及されてきました。
コストが安価なのも魅力のひとつなのですが、風雨や太陽光の影響で変色や劣化をしやすく、強度が低いため破損しやすというデメリットもあります。
合成樹脂は塩化ビニール材と見た目はほとんど変わりませんが、耐久性には大きな違いがあります。
樹脂の表面に紫外線劣化に対応する処理を施したりと劣化しにくくなっている分塩化ビニール材よりも高価になります。
ガルバリウム鋼板でできている樋は錆びにくく耐久性があります。
また加工も比較的しやすいので他の金属樋に比べ安価なため金属樋の中では一番普及しています。
ただ、樹脂系の素材と比較すると高価になってしまいます。
銅は施工仕立て時はピカピカした銅色をしていますが、徐々に酸化して深みのある緑青色へと変色していきます。
耐久性の高い素材ですが、最近の酸性雨の影響で穴が開いてしまうという劣化がみられることがあるようです。
和風建築に使われることが多く価格は非常に高価になります。
アルミ製の樋は雨水で錆びることがなく制作過程でも余分な継ぎ目なく長さを調整できます。
また、たわみや反りも発生しにくく、熱による膨張も少ないです。
ステンレス製品もアルミ製品と同様なのですが、ステンレス製品、アルミ製品共に流通量が少なく高価なのがデメリットともいえます。
(写真:井上商事株式会社様HPより)
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