屋根材の種類のお話。特徴で分類してみました~粘土編
前回は化粧スレート(コロニアルと商品名で呼ばれることもあります。)のお話をしました。今回は日本古来からある屋根材「瓦(かわら)」についてお話ししたいと思います。
粘土系の屋根材とは瓦を指しており、粘土を主原料にしています。「釉系」と「無釉系」があり、デザインや形によって「和瓦」と「洋瓦」に分けることもあります。
「釉系」とは釉薬(ゆうやく)を施した瓦で様々な色が出せます。表面の釉薬によって水が浸透しにくく、耐久性に優れています。また、褪色等がありません。
形もS形や平形など豊富なので和洋風問わず使用できます。
「無釉系」は釉薬をかけないもの。
和風家屋に似合う表面に銀色の炭素膜を付けた「いぶし瓦」、「スペイン瓦」や「琉球瓦」、濃淡の焼ムラを付けた「窯変瓦」などがあります。
瓦は屋根材全体の5割以上を占めるといわれているシェア率トップの材質ですが、メンテナンス費用が掛かったり耐震性が劣るのでシェアは低下傾向にあるようです。ただ、最近では軽量化された商品も開発されています。
瓦は漆喰部分のメンテナンスや他の屋根材よりも耐震性も劣り、台風時に飛散する危険もあるなど全体的にはコストがとてもかかる製品です。また、メンテナンス時に取り換えた瓦の処分費も年々高騰しているようです。
ただ、個の耐久性は非常に高く、飛鳥時代の瓦が今も現存するなどとても素晴らしい素材であることも確かなのです。
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