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ひねもす建築|正倉院・屋根改修工事


住宅をリフォームするのと同じように、改修工事が必要なのは国宝も同じ事。
1998年、世界文化遺産に登録された正倉院正倉も、2011年から行われた大修理を終え、2014年11月から外観の一般公開が再開されました。
正倉院1
正倉院正倉は、夫・聖武天皇の遺愛の品を大仏に奉献する為に光明皇后が756年前後に建立したとされる、1200年以上の歴史がある建造物ですが、前回の解体修理から約100年経過し、屋根瓦の破損により傷みが進み雨漏りが懸念される状態となった事から屋根瓦葺替えを主に、小屋組補強等の改修工事が行われました。
正倉院正倉をスッポリ囲う様に屋根をかけ、降ろされた屋根瓦は約36,000枚。内865枚が天平時代の瓦でした。約100年前の解体工事で全面的に瓦を新調した西側では腐食が進み、天平時代の瓦を残した東側は傷みが少なかった事も分かりました。大正時代の瓦は焼きが甘く湿気がこもり、下地が蒸れて腐った状態だったので、今回の屋根葺替えでは西側の瓦を新たに作り葺いたそうです。天平時代の瓦がいかに優れていたか分かりますね。
今回は屋根を軽量化する目的でもあったので、再用古瓦を用いる東側と南側は土葺き、現代製法瓦を用いる西側と北側は桟木に針金で瓦を留める空葺きへと変更し、屋根の重さのバランスを取りながら葺替えました。結果、屋根は約3トン軽くなり、軒先が平均2センチ上がった様です。
校倉造1
建造物としては、横幅33.1M、奥行約9.3M、床下の柱高さ約2.5Mの大きさと、寄棟本瓦葺きの屋根、檜を用いた高床式校倉造りの建物です。
『校倉(あぜくら)造』とは、校木(三角形の断面をした横材)を井桁に積上げた建築様式の事で、鋸歯状の外壁面が印象的な建物になります。校木(あぜぎ)を20段重ねて躯体を造り、屋根の小屋組を乗せた正倉院正倉は北倉・中倉・南倉の3室に分かれているのですが、北倉・南倉は校倉造りなのに対し、中倉は柱間に厚板を落とし込んだ異なる構造をしています。
理由は諸説あり、竣工時は北倉・南倉のみで、中倉部分は壁も床も無い吹き放しで、のち、その部分に壁(厚板)と床を張り、中倉にしたと考えられています。
正倉院断面1
この様に1200年の歴史の中で研究が進み、解明されていく中、通説が覆る事もあり。中でも、校倉造りの特徴として教えられてきた、『校木が膨張、収縮をする事により、倉庫内の環境を一定に保ち、宝物の保存に役立った』説は、『屋根の荷重がかかる校木は、湿度調整できる程の伸縮は無い』と否定されています。
勅封1
正倉院の宝物が今なお良好な状態であるのは、高床式の構造と、杉の唐櫃に入れられた上、多重の箱に収められていた事で外光を遮断し、湿度の急変が避けられたと言う建築的な事と、『勅封制度』で宝物の出入りが厳しくなっていた事も挙げられます。
そもそも正倉院の宝物は、聖武天皇・光明皇后ゆかりの品である事から、早くから厳重な管理がなされており、宝庫の扉の開封には勅使(天皇からの使い)が立ち会い、今でも新しく出来た宝庫にも勅封が施されています。
あおによし 奈良の都は咲く花の にほふがごとく 今盛りなり

花が咲き乱れる様に、都も真っ盛りである。と建立当時の奈良の都の様子が分かる歌です。
今から1200年程前、中国やペルシャなどの大陸から、学問、芸術など文物がシルクロードを経由して奈良の都に集まり、『シルクロードの終着点』と言われる程、奈良・正倉院に貴重な逸品が収められました。
そして、その宝物達は、今日まで大切に伝えられているのです。
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