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ひねもす建築|うだつの町並みと復元工事



昔と変わらぬ姿を残そうと、今日もどこかで修復工事が行われております。
今回のお話は、1988年に『重要伝統的建造物群保存地区』に指定された徳島県美馬市脇町の
《うだつの町並み》です。
脇町のうだつの町並み
脇町(南町)は、藍商を中心とした商人の町で、約430Mのメイン通りは、明治時代頃の物を中心に、江戸時代中期から昭和時代初期頃の伝統的建造物85棟が立ち並んでいます。
当時は、建物の間口の広さによって課税がされていた為、通りに面している間口が狭く、奥行きが深い《うなぎの寝床》の様な造りが一般的な《町家造り》でしたが、ここ脇町では、4分の1以上の町家が9M以上の広い間口を有した建造物で、当時の隆盛を物語っております。
また、脇町最大の特徴《うだつ》も繁栄の象徴でした。

《うだつ》とは一体なんでしょうか?
袖うだつ
(写真:袖うだつ)
元々、屋根材が強風に飛ばされる事を防ぐ為に、切妻屋根の両端の壁を少し持ち上げ、独立した小屋根を乗せた形が、後に《本うだつ》と呼ばれ、町家が隣接する町並みでは、防火の役目として設置される様になりました。また脇町の《うだつ》は《袖うだつ》と呼ばれ、1階と2階の屋根の間に袖壁が張り出し、その上に小屋根が付いているのが特徴です。
この様に《うだつ》は、厚い白壁と瓦葺きの小屋根で防火効果もあり、隣家への延焼を防ぐ事ができ、また《うだつ》を造る事で、屋根のケラバを最小に収める事が出来るので、敷地の間口いっぱいに建物を建てる町家には、うってつけだったのではないでしょうか。
後に《うだつ》は装飾的な意味合いが強くなり、家紋や細工が施され、競って立派な《うだつ》が造られる様になりました。《うだつ》を造るのには相当な費用がかかり、比較的裕福な家しか設ける事が出来なかった事から、慣用句の『うだつがあがらない』の語源となりました。
つるぎ町貞光・二層うだつ
(写真:つるぎ町貞光の二層うだつ)
つるぎ町貞光・鏝絵うだつ
(写真:鏝絵うだつ)
『重要伝統的建造物群保存地区』に指定された徳島県美馬市脇町の《うだつの町並み》ですが、
現在でも生活を続けている町家は約60棟ある一方で、使っていない空き家が20棟以上あると言われております。
使われていない家は、傷みが進みます。。
『重要伝統的建造物群保存地区』の建物は『元の時代に戻す』事が原則となっている為、手を加えて新しくする『改築』は出来ません。昔ながらの技術で『復元』作業を行う事になりますが、昔ながらの技術で作業が出来る職人さんが少なくなっているのが現状です。
古き良き町並みが存続するのには、《昔ながらの技術》も継承していかなければならないのです。
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